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寺院活性化のための情報

株式会社小堀・株式会社寺院デザイン 共同開催 寺院運営セミナーvol.8

 

運営セミナー

「臨床宗教と葬式仏教

  ──新時代の布教のあり方を考える」

臨床宗教という宗教活動の新しい波

 

 10月5日(月)開催!!

 

■実践を重視する臨床宗教という考え方■

■信仰の異なる人にも安らぎを■

■檀家は仏教の信仰を持っているか?■

■教学と先祖供養のはざま■

■葬式仏教を極めることが寺院再生の鍵■

 

 

臨床宗教という宗教活動の新しい波

 

 東日本大震災の後、たくさんの宗教者が、被災地で支援活動を行いましたが、宗教者として何ができるのかについて、悩む人も少なくありませんでした。

 例えば仙台市では、宗教宗派を超えた宗教者や医療の専門家、心の専門家が集まって、葛岡斎場(火葬場)に「心の相談室」を設置し、被災者の心のケアを行ってきました。しかし宗教者の多くは、相談に訪れた人たちに対して、自分たちは充分な対応ができていないと感じていました。異なる信仰を持つ人への接し方がわからなかったり、極限状況にある人に何をしてあげればいいのかがわからなかったり、ということも少なくありませんでした。本来仏教は、死と向き合ってきたはずなのですが、現代ではその実践性が失われてしまったと、多くの僧侶は実感したのです。

 そしてこの相談室を運営する人たちの中に、日本版チャプレンとでもいえる宗教者の育成が必要であるという考えが生まれていきます。チャプレンとは、施設や病院などで、様々な信仰を持つ人のために活動する宗教者のことを言い、欧米では一般的な存在となっています。

 臨床宗教師は、「心の相談室」の相談室長である医師の岡部健氏と、事務局長の東北大学の鈴木岩弓教授が中心となって企画されます。そして平成二十四年、東北大学に実践宗教学寄付講座が生まれ、臨床宗教師の育成を始めることになったのです。

 その後、この講座は他大学にも取り入られ、龍谷大学、鶴見大学、高野山大学、種智院大学、武蔵野大学、上智大学にまで広がりをみせています。

   

求められているのは葬式仏教を極めること

  

 一方、現代の仏教は葬式仏教であり、教えを説くことが充分にできていないと言われています。こうした現状に引け目を感じている僧侶は少なくありません。

 しかし仏教が葬式仏教であることは、ほんとうに問題なのでしょうか。実は葬式仏教への批判をよく聞いてみると、仏教が葬式仏教であることへの批判ではありません。むしろ葬式仏教がきちんと機能していないことへの批判です。その意味では、現代の寺院には葬式仏教を極めることこそが求められていると言うことができます。

 

臨床宗教と葬式仏教が仏教を再活性化させる

   

 今回、セミナーでは、臨床宗教師の生みの親でもある東北大学の鈴木岩弓教授と寺院デザインの薄井秀夫代表を呼んで「臨床宗教と葬式仏教」について考えます。

 鈴木教授には、日本人の根っこにある信仰はどのようなものかを示していただき、そこから臨床宗教や現代仏教について解説するとともに、教義と人々の信仰の間にあるズレを、宗教学の視点から分析していただきます。

 またもうひとりの講師である薄井代表からは、日本独特の葬式仏教という信仰のあり方に注目して、現代における葬式仏教の問題点と可能性について解説をしていただきます。そして葬式仏教のいい面を伸ばしていくことこそが、寺院活性化への道であることを示していただきます。

 さらに対談では、臨床仏教という視点から葬式仏教について考え、葬式仏教の発展性について議論をしていく予定です。

 仏教は現代において制度疲労をおこしつつあり、以前は通用していたことが、まったく通用しないということが多くなっています。その意味では、新しい臨床宗教という考え方、古くから親しまれている葬式仏教というあり方の中に、現代のお寺がより存在感を高めていくためのヒントがあると思います。ぜひ、たくさんの方に参加いただければと思います。

 

 

日時 平成28年10月30日(火) 午後1時30分~4時45分
場所 ガーデンシティ名古屋新幹線口

   (旧 TKP名古屋ビジネスセンター)

   4階カンファレンスホール4A

   名古屋市中村区椿町1-16(JR名古屋駅徒歩1分)
   TEL 052-459-5051

講師 鈴木岩弓(東北大学実践宗教学主任教授)

   薄井秀夫(寺院デザイン 代表取締役)

 

 

お申し込みはこちら

内容

①「現代宗教における臨床の現場」

鈴木岩弓氏(東北大学実践宗教学主任教授)

②「葬式仏教を再構築する」

薄井秀夫(寺院デザイン 代表)

 

 

講師紹介

■鈴木岩弓(すずき・いわゆみ)

 東北大学教授 1951年東京都生まれ。東北大学文学部卒業後、同大学院へ進学。島根大学助手・講師・助教授を歴任後、1993年から古巣の東北大学宗教学研究室助教授となり、現在は教授。専門は宗教民俗学・死生学。編著に『いま、この日本の家族―絆のゆくえ―』弘文堂、『変容する死の文化―現代東アジアの葬送と墓制―』東京大学出版会など。

 

■薄井秀夫 

寺院デザイン代表取締役 寺院の運営コンサルティング会社の寺院デザイン代表。永代供養墓の事業計画や運営コンサルティングをはじめ、お寺と地域の協働、行事の企画などのサポートを行っている。著書に、『寺院墓地と永代供養墓をどう運営するか』『人の集まるお寺のつくり方』『10年後のお寺をデザインする』など。

 

日時
平成28年10月30日(月) 午後1時30分~4時45分
場所
場所 ガーデンシティ名古屋新幹線口

   (旧 TKP名古屋ビジネスセンター)

   8階カンファレンスホール8A

   名古屋市中村区椿町1-16(JR名古屋駅徒歩1分)

定員
60名(先着順)
申込締切
平成26年6月5日(火)

ただし、定員になり次第、受付は終了させていただきます。

参加費
10,000円(税込)

申し込み受付後、請求書を送付させていただきます。

主催
株式会社小堀
株式会社寺院デザイン
後援
名古屋禅センター
寺院コム・沙羅開発室
 
お申し込みはこちら

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