寺院活性化のための情報
“学び”と“実践”のための研究会
第41回は、令和7年12月5日(金)
「葬式仏教 向上委員会」第41回研究会
第41回研究会のテーマは
「変わりゆく葬送の実態とこれから
──我々は簡素化とどう向き合うべきなのか」
大正大学地域構想研究所の調査から考える
■葬送の簡素化への傾向と対策
■都市部の葬送から、数年後の地方を考える
■なぜ人は葬送を簡素化しようとするのか?
過去のセミナーのダイジェスト動画も見ることができます。
下記をクリック↓
■標準的な葬送になりつつある一日葬
コロナ禍は、我々の生活に大きな影響を与えました。
そして感染法上の位置づけが五類に移行してから2年以上が過ぎ、社会は日常をとりもどしつつあります。
ところが葬送の現場では、コロナ禍以前の葬送を取り戻すというところまでには至っていません。
特に首都圏では、コロナ禍前にはほとんど無かった一日葬が、今でも半分を超えています。
ほとんどの僧侶、ほとんどの葬儀社は、コロナ禍が過ぎれば一日葬は無くなると思っていました。
しかし現実は、一日葬が首都圏の標準的な葬送になりつつあるのです。
■「まわりの目」が歯止めにならない時代
皆さんも感じていたと思いますが、コロナ禍以前から、確かに簡素化の流れはありました。
その中には、なんで葬儀は二日間かけて行う必要があるのかと考える人が、潜在的にいたのは事実です。
しかし社会的慣習として「葬儀は通夜・葬儀と二日間かけて行うもの」とされていて、一日葬を選択するという発想そのものがありませんでした。
それがコロナ禍の中では、三密を避けざるを得ず、多くの人が「やむを得ず」一日葬を行いました。そしてそれを見た人たちが、「ああ、あれでいいんだ」と思ってしまったのです。
それでも地方では、「そうはいっても、まわりの目があるし」という歯止めがありましたが、首都圏ではコミュニティも希薄で、そうした歯止めがありません。都市部で多くの人が一日葬を選択するようになった理由はここにあります。
また地方では確かに「まわりの目」という歯止めがあります。しかしその「まわりの目」も、次の喪主世代はあまり気にしなくなっています。つまり、この流れは、間違いなく地方にも伝わっていくということです。
今後の仏教界において、こうしうた葬送の簡素化とどう向き合っていけばいいのかということは、大きな課題なのです。
■大正大学の調査が示す葬送の簡素化
大正大学(※)の地域構想研究所は、コロナ禍のまっただ中である令和2年5月に、「寺院における新型コロナウィルスの影響とその対応に関する調査」というアンケート調査を行いました。それ以降、毎年調査を続けて、今年で6回の調査を行っています。
(※大正大学は、天台宗、真言宗豊山派、真言宗智山派、浄土宗、時宗の4宗5派が運営しています)
調査は、寺院活動全般についてのものでしたが、特に顕著に変化があらわれたのが葬送でした。それは、簡素化の傾向であり、コロナ後も変化をし続けているという現実でもありました。
(調査の成果は現在、『中外日報』の「変わりゆく葬送儀礼の実態」という記事に連載されています)
■自坊がおかれた状況を客観的に把握
今回、葬式仏教価値向上委員会では、この調査の実施者の一人である大正大学准教授の髙瀨顕功氏をお呼びし、現代の葬送、コロナ禍の葬送、都市部と地方の変化、そしてコロナ後の葬送についてお話しいただきます。
葬送の変化、とりわけ簡素化は、全ての地域において進んでいます。自坊の現状を客観的に見る上でも、また簡素化に対する対応を考える上でも、有益なお話が聞けると思います。ぜひご参加いただければと思います。
株式会社寺院デザイン 代表 薄井秀夫
過去のセミナーのダイジェスト動画も見ることができます。
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■テーマ 「変わりゆく葬送の実態とこれから」
■プログラム
①講義「変わりゆく葬送の実態とこれから」
②グループディスカッション
■日時
令和7年12月5日(金)午後1時30分〜4時30分
■場所
仏教伝道センタービル 7階会議室「見の間」
東京都港区芝4−3−14/TEL 03-3455-5851
JR山手線「田町駅」三田口より徒歩8分、
都営地下鉄三田線「三田駅」
および浅草線「三田駅」A9番出口より徒歩2分
■定員
各340名
■申込締切
9月10日(水)
※ただし、定員になり次第、受付は終了させていただきます。
※見学可能な人数には限りがありますのでお早めに申込みください。
■参加費
10,000円/1名(税込)
※葬式仏教価値向上委員会は、会員制の研究会です。
(年会費10,000円)。
※申込みの方は、自動的に会員となります。
※会員期間が終わっている方は、あらためて入会となります。
(空白期間の会費は必要ありません)。
※申し込み受付後、振り込み用紙を送付させていただきます。

